監視設定を消した？CEの人為的ミスの障害対応でもうSE辞めたい

SE辞めたい！と思っているあなた！

その気持ち分かります。SEが嫌になる1つの理由とすると、徹夜、残業など色々とあると思います。その中でも急に発生する障害対応って結構キツイですよね。そんな中でも、

「人為的に起こってしまった障害は本当に凹みます」

システム的な障害というのは、ある程度しょうがない部分はあります。ですが、人為的ミスというのは防げる可能性が高い障害なのです。というか防がないといけないのです。

しかし、それを繰り返す人がいるのも事実なのです。

ということで人為的な障害の例を紹介します。

男性3さん

人為的な障害なんてあるんですか？

男性1さん

公に出ていないだけで、結構あるんですよね…。

ラブコールは突然に

あの日は15時頃、普通の業務をしておりました。

その日はスマホゲームの大型アップデートだったのです。そのため「今日は遠い親戚のおばさんが頭痛と言っていたので、見舞いのため定時で帰ります」を冗談で連呼しておりました。それくらい定時で帰りたかったのです。

すると1本の電話がかかってきます。

CE「あの～サーバーのログオンパスワード忘れたんですけど」

どうも話を聞くと、CE(カスタマーエンジニア)が月1の本番サーバーのメンテナンス(保守作業)を実施しているみたいです。何度サーバーのPWを教えても、何度も聞いてくるのです。このときも悪びれることなく聞いてきます。

本当にあの人ってなにも覚えないね～と呆れていると、16時頃再度電話がかかってきます。同じ日にCEから2回電話がかかってくると大体良いことはありません。

私「〇〇SE席、XXです」

CE「あの～間違えて本番の監視の設定消しちゃったんですけど」

私「は！？」

この野郎またやりやがった…。昔からこのCEは色々とやります。ある時はLTOマガジンのエラーが起こったときに勝手に交換して調査ログを取れなくしたり、ある障害時は勝手にエラーログを消して原因を分からなくしたりとしたのです。

今回も全く状況が整理できないので、話を聞くと以下の通り。

• 本番環境の監視サーバーにエラーメッセージが大量に出ていた
• 邪魔だったので消していた
• そうしたら間違えて本番のサーバー監視の設定も消してしまった

本当に何をやっているんだ…こいつは。

とりあえずお客様には黙って、影響とか調査し可能だったら「ダマ(※1)」で対応しようかと思っていると…

※1 お客様に黙って内緒で作業すること。本当は絶対にやってはいけない

CE「お客様にはもう言いましたよ^^」

そうですか…そういうところは行動が早いんですね…。それがどんな騒ぎになるとか、君は本当に分からないんだね…。

謝罪と作業準備開始

一応お客様にはバレているということで、お客様にSE(私)が謝罪。CEは横で、悪びれることなく新規で設定すれば良いんですよね？を連呼。

だからそういう問題じゃないんだよ…

一応今回の影響は「他のサーバーの障害監視ができない」だけ。対応も再設定すれば良いので、お客様もそこまで問題視していない状況です。

九死に一生とは正にこのことです。

「本来ならば、本番系でメッセージを勝手に消して、その上勝手に設定を消してしまったら報告書モノです」

ですが今回の事件を知っているのは、横で見ていたお客様のみ。たまたま仲の良いお客様のため、こっそり対応すれば良いですよとのこと。

本当に助かります。これからもよろしくお願いします^^

ということで、私の責任でも無いため、CEに自分の責任で対応させることにしました。何というか、自分でやらせないと反省しないですからね。

CE「え？私がするんですか！？」

私「はい、責任は取ってください」

CE「はい…」

5分の作業を30分かけて実施するCE

実際の対応は23時の何もサーバーが動いていない深夜となりました。お客様の温情です。本来ならば、お客様の上司に報告され、報告書を書いて、謝罪して、もっと深夜に対応なんてのがザラです。

そして23時、CEが手順書を持ってきて対応開始です。

そしてその横には私の姿が…

え？だって課長が面倒見ろって言うんですもん…。大体CEの責任って何故か私が連帯責任になるんですよね。SE何てやるもんじゃないです。そして作業を開始すると、順調に進んでいるように見えたかと思いきや、

CE「あ、手順が分かんねえや！」

私「………」

こんなことだろうと思い、構築者から手に入れた手順と、サポートに確認した手順を片手にサポートする私。

何て言うか、こういうのがいけないんだろうなぁ…。

明らかに5分で終わる作業を30分かけて終わらせるCE。

そういえばこの間の障害も、1時間で終わるものを4時間かけたんだよな、コイツ…。

そして終わったと思いきや、もうちょっとすることがあるから、作業を続けたいとのこと。まあこれ以上、変なことはしないだろうと私は帰宅の準備に向かいます。ああ、でも23時30分には帰れるんだ…と前向きなことを考えました。

悪夢

SE席に戻って帰る準備をしている私。本日中に家に帰れるかと思いきや、また再度鳴る電話。絶対にこういう電話は無視したほうが良いが、何故か反射的に出てしまうのがSEの悲しい性。

私「〇〇SE席、XXです」

CE「あの～また間違えて監視設定消しちゃったんですけど…」

私「………そうですか」

結局もう一度CEをフォローして、帰りは24時過ぎになりました。

ああ、SE辞めたい…。