大手SIerに転職したいあなた！
大企業に務めているSEの「大企業ディス丸」です。
中小企業に勤めていると、不安になるのがやはり先行きです。このまま中小企業にいたら、いつか潰れるかもしれない…と不安になっている人が多いです。そのため大手に転職したい人も多いですよね。
そんな中、どんな人が大手に転職できると思いますか？
「実は人と関わりが得意な人が求められます！」
大手への転職は技術力が必要とか何とか言われますが、結局は大企業としては人との関わりが上手いということが重要です。決して技術力では無いです。
ということでどんな人が求められるかを語ります。
大手(大企業)が求める人物像とは？
それでは大手が求める人物を語る前に、大手の社員とはどのような人なのかを語ります。まず大企業の社員とはひと言で言うと、
「人に関わることをメインとした社員です」
大企業の社員とは、とにかく人と関わり、人を管理します。
例えば常駐先、社内の開発部隊、子会社の開発部隊、地方の地元中小SE企業など様々なチームをリーダーとして管理します。更にお客様とも関わり、社内でも問題ごとも対応し、論理的な話し合いで解決します。それが新入社員でも、とにかく人と関わり、管理するのです。
ですので大手はとにかく人に関わる部分の能力を重視する傾向があります。
実際に私が中小SEから大手(私の会社)に転職してきた人(約100人)を見ても、誰もが人と関わる部分(マネジメント)に特化しております。逆に人と関わることが出来ない人で、大手に転職できた人は1、2人くらいしか見てないですね…。
やはりそれくらい大手ではマネジメントが求められます。
とういことで、大手企業はどのような特徴の人物を欲しがっているかを紹介します。
特徴1：マネジメントができる人
まず一番求められる人物の特徴を紹介します。これはもう想像通りですが、
「マネジメントが出来る人」
となります。
先ほども解説した通り、大手企業はプロジェクトを管理することに特化しております。つまり、マネジメントがメインの仕事です。ですので、マネジメントがまずできないと話になりません。
実際に私は35歳ですが、複数プロジェクトのマネジメントを実施しております。それ以外の仕事は求められておりませんので、それくらいマネジメントが重視されております。
ちなみにですが大手企業の35歳で、技術的なところを担当したりしたら怒られます。技術的な部分はそれくらい求められないのが大手企業です。技術的な部分をするのなら、お金の管理などを求められます。
中小下請けのSEはどちらかというと、技術的な部分をメインにしているので、大手企業SEへの転職を考える場合はマネジメントを意識しましょう。
ちなみに、もしあなたが30歳以上でしたらマネジメントができることが必須となります。まあ30代ならばマネジメント経験は必須。ただし20代でしたら、マネジメントは必須では無いでしょう。その場合は常にマネジメントを意識している発言が重要となります。
特徴2：お客様対応できる人
次に求められる特徴です。大手企業に求められる人物の特徴は、
「お客様対応できる人」
です。
大手企業の社員はとにかく、お客様対応が多いです。理由は先ほども述べた通り、リーダーをすることが多いからです。
SEのリーダーとは、社内のプロジェクトを円滑に進めます。そして問題点や課題があった場合に、お客様と会話して問題解決を目指します。更にはプロジェクト内のメンバーのミスや障害報告など、様々な場面でお客様と会話する必要があるのです。
そしてお客様報告は、言い方1つで大問題になったりするので非常に言い方が大事なのです。そのため、お客様報告が出来る人(うまい人)が大手企業に求められます。
現に大問題になる障害を、言い方1つでお客様と裏でネゴったりするのもSEです。逆に炎上しなくても良い問題を炎上させたりするのも大手企業のSEなのです。
昔の障害報告で私もミスって炎上させたりしましたね…。
中小下請けSEで、大手企業のSEへの転職を希望している人はとにかく社外でお客様報告することが重要です。中小下請けSEは社内SEに閉じている人が多いです。そのため、出来る限り、SEでは無いお客様との会話が重要となります。
特徴3：コミュニケーション能力が高い
3つ目の大手企業に求められる特徴は、
「コミュニケーション能力が高いこと」
が挙げられます。
これは良く言われますが、どんなときに必要なのかというと、主にプロジェクトや社内で必要となります。
まずプロジェクト内では、円滑に物事を進めるためにリーダーとメンバーとの間で話しやすい状況にします。そのためにリーダー自らが雑談レベル出も良いので、話しかけたりして報・連・相をしやすくするのです(古いかなｗ)
あとは社内でもコミュニケーションは必要です。社内というと、開発部隊だったり、サポート部隊です。実際に開発部隊やサポートは相談窓口が決まっており、決まった相談しかできないのが普通です。
しかし少しでも内部の人と仲良くなっていると、障害時の対応やソフトウェアの値下げなど、かなり良い対応をしてもらえます。
実際に私も開発部隊とは仲が良く、障害発生時はフィールドSE⇔開発部隊との連携が早く、他のプロジェクトよりもかなり早い対応が可能となります。後でサポートに怒られますがｗ
中小下請けSEで、大手企業のSEへの転職を希望している人は、自分のプロジェクトのメンバーとの意志疎通を頑張ってみるのが良いでしょう。また、取引先の中小SEや大手企業のSEとうまくやること(仲良くする)などを頑張ってみるのが良いでしょう。
特徴4：論理的な人
4つ目の特徴とすると、
「論理的な人」
が求められます。
この論理的な人はどんな場面で求められるかというと、お客様対応だったり、社内で求められます。
例えばお客様対応では、障害時の報告書、また受け答えなどで論理的な話ができないと理解してもらえないことが多いです。説明が悪いと、最悪怒られて、被害(対応範囲)が広がることが多いです。
またお客様からは、契約外の理不尽な対応が要求されることもしょっちゅうあります。そういう場合に、契約書を持ち出して論理的な話で押し切るか、論理的な話し合いで妥協点を探す必要があります。
また社内でも、色々と揉めます。
例えば役割分担などで、あるシステムの範囲をプロパーが担当するのか、子会社が担当するのか曖昧なときが良くあります。そういう場合には、おおもとの役割分担から、それはプロパー、それは子会社などキチンと論理的に会話して分けないといけない場合があります。
実際に多いんですよね。あるサーバーだけ、プロパーなのか子会社なのか、どちらがやるのか不明でずっと決まらない場合。ある時に全員がヤバいと思って、どちらかに責任を押し付けてやっと構築を始めるなんてことがｗ
こういうことばかりなので、社内でも論理的な話し合いが必要となります。
中小下請けから大手企業のSEに転職したい方は、まず社外との打ち合わせで常に論理的な思考を鍛える必要があると思います。中小下請けだと大手企業などのお客様から契約外の要求は多いと思います。
そのような状況でキチンと論理的な会話で妥協点を探すなどしてみてください。中小下請けSEの立場って弱いので負けるときもあるかもしれませんが、転職を目指した上での訓練として頑張ってみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか？今回は大手企業に求められる人物の特徴を解説しました。それでは今回のまとめです。
- 大手(大企業)が求めるのは
- 特徴1：マネジメントができるのが必須
- 特徴2：お客様対応できる人は重要
- 特徴3：コミュニケーション能力も求められる
- 特徴4：論理的な試行も求められる
となります。実際に現場を見ていると、
「人と関わることが出来る人が大手企業に転職出来ております」
私が見ている限り、中小下請け企業から、大手企業に転職できた人は、とにかく人との関わりが非常に上手いです。
中でも凄い人は、大炎上中のプロジェクトを、段々と鎮火させて、無事システム稼働させたりします。また、炎上しそうな案件を、お客様とネゴって内密に終わらせたりもします。
そのような人を、大手企業は求めております。
ですので、中小下請け企業から大手企業のSEを目指す人は、今回のポイントを意識することが重要です。
技術のアピールも良いですが、それは結局大手企業にとって+αにしかならない要素ですのでご注意を。
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