新卒20代でSEになった人の多くは、IT企業に夢があふれていたと思います。
しかし夢と現実はかけ離れているもの。実際に現場に出てみると、こんな言葉が飛び交っているのではないでしょうか?
「昨日も2時に帰っちゃったよ」
「俺なんか3日間帰ってないよ」
「先月残業200時間達成www」
う~ん、非常に残念な言葉ばかりですが、SEをやっていると本当に良く聞く言葉ですよね。
実際にSEって、残業ばかりの職場です。理由は勿論、仕事を取るために期間を短めにした、お客様の要件変更を安易に受けてしまった、ことなどが挙げられます。
そしてまだ月40時間などの常識の範囲の残業ならば良いのです。しかしそれが毎日深夜まで続くような残業、例えば月100時間の残業をやらされるような環境だったら、
「新卒1年目でも今すぐ転職すべきなのです!」
実はSE会社で常に残業がある会社って、永久に残業は無くなりません。
理由はそれが会社の方針だからです。
先ほど申し上げた通り、残業って結局は会社が仕事が欲しいために無理な仕事を取ってくる、または無理な要求を聞いてしまうのが原因なのです。そしてそのしわ寄せが、社員に回ってきているんですよ。
SEの世界ってそれが当たり前なので、残業が嫌なら今のSE会社を転職する以外道って無いんですよ。
元も子も無いような話ですが、これが現実なのです。
ということで、私が新卒1年目のSEだったころの残業話をお話しします。
残業100時間を超える日々
私は私立大学の文系を卒業し、22歳でSE会社に入りました。
元々プログラムなどはしたくことなく、ちょっとパソコンに興味があった程度でしたが、SEって技術職だしかっこいいな~程度の認識でSEになったのです。
そして就職して実際に業務を行うと…
「毎日23時帰りの日々が続いたのです」
私は入社前説明会では「毎日残業は無くて基本定時(17時30分)帰りです」と毎回聞かされていました。しかし現実は違って、早くても22時、遅いと24時終了の日々だったのです。
「事前に聞いていたのと違うじゃん…」
就職前は残業はほとんどないって聞いていたのですが、これがSEの現実だったのです。
当時の私は折角の20代、仕事も大事ですが、プライベートもとにかく充実させたかったのです。
そのため何とか努力して、仕事を早く終わらせて帰ろうとすると…感じる感じる、お前だけ先に帰るのかよオーラ。そう、私の職場では誰も帰っていない状況では帰ってはいけない雰囲気があったのです。
ですがそれはそれ、これはこれです。自分の分の仕事を終えた私は一足先に家路についたのでした。
が、次の日あり得ないことが起こったのです。
次の日の朝上司から呼び出しを受け「お前チームなんだから1人だけ先に帰るなよ」とのこと。
いやいやいやいや、それおかしいですから。
そもそも私は自分の仕事を終わらせたし、ちゃんと手伝う仕事があるかも聞いて帰ったのです。しかし上司が言うには、チームの人が帰るまで待つようにとのこと。
あー馬鹿らしい、こういうのが残業を常習化する原因なんですよ。
他にもこんなことで、私の会社では残業が日に日に増えていくんです。
- お客様に納期を早めてと言われ、安易に納期を早めて当初よりも作業が増加
- 当初の要件の変更を安易に受けてしまい作業が超増加
- 上司の意味不明なこだわりで、設計書やプログラムを必要以上に修正して作業が増加
こんな日々が続くと「もう勘弁してくれ!」って叫びたいほどでした。
私も分かったのですが、この会社にいる限りいくら個人で頑張っても残業は減らないのです。
結局この会社の残業は全て会社の方針に依存しているのです。会社の中で残業は付き合いと認識され、お客様の要望には全部YESで答え、上司の不明のこだわりで残業時間は増える一方なのです…。
結局私の残業時間は1日5時間以上、月100時間を超える有様。そのうち支払われるのは40時間で、残りの60時間はサービス残業となるのです。それが入社してからの1年間、ずっとそんな調子なのです。
「このまま私は定年までこの会社で働くのか…」
そんなことを考えていると、急に未来が見えなくなり毎日がうつになりました。そしてそんな落ち込んだ私には「転職」の二文字が浮かんだのでした。
転職を試みるも大失敗
折角興味があってSEになったのですが、こんな残業の日々を送るのならば、もうこの業界とはおさらばしたいと考えた私。
そしてに悩み抜いた結果、IT業界以外の異業種への転職を決意したのでした。
希望するのは残業が無い営業職です。選んだ理由はやっぱり自分の時間が欲しいのと、異業種ながら未経験でも営業ならば出来そうだからです。
やっぱり私は20代という年齢もあり、若い頃にプライベートで色々とやりたいんですよ。だから残業が無いというのは重要なのです。
こんな話をするとこう思う人もいるでしょう。
「なんでSEじゃなくて営業を選んでいるの?」って。
だって、
「SE会社は絶対に残業があるから嫌なのです!」
もうね、私分かったんですよ。SEって残業前提で仕事を進めるし、絶対に逃れられないって。なので絶対にもうSEにだけはならないんです。
そんな想いを持ちながら、まず私がしたのが転職サイトへの登録です。
とりあえず、そこそこ有名な転職サイトに登録したのです。
そして希望に満ち溢れながら、いざ会社を検索…をしたのですが、とにかく希望の会社が見つからないのです。いくら「営業」「残業無し」「未経験」とかで検索しても、その条件に該当する会社は見つからないのです。
で、少し検索範囲を広げて検索(いわゆる妥協)すると「営業の経験ある人」「残業60時間」などの条件が絶対についてくるのです。
今の会社が嫌でしょうがない私。そんな好みを言っていてもしょうがないので、上記の条件で出てきた会社を10社ほど受けてみたのです。
…が、
「経験が無いということで全部落とされたのです」
まあやっぱりというかなんというか。やっぱり「経験あり」の条件がある会社は、未経験の人にとって厳しいんですよね。そしてその後も同じ条件で繰り返し試験を受けるのですが、全ておとされたのです。
落とされること20社ほど。ここまで来ると私も弱気になってきたのです。
「やっぱり一生今の会社かな…」
大手転職サイトで異業種への転職成功!
そう思って転職をあきらめていた時、あるサイトを思い出したのです。
それがある大手転職サイトです。実はこの転職サイト、私の同期で先に転職した人が私にすすめていたサイトだったのです。
もうダメで元々、諦め半分で使ってみるとこれが大当たり。
以前使っていた転職サイトでは、「営業」「残業無し」というキーワードで1社も検索結果に出てこなかったのです。しかし大手転職サイトを使うと何十社って出てくるんですよ。更に他のサイトでは出てこなかった会社も、検索結果に出てきているのです。
流石大手転職サイトです。
そんな中から私は更に「未経験」も追加して検索し、候補を30社に絞りました。
そしてその中で給料などの条件で比較し8社を選び、履歴書を送ったのです。その中で書類選考を通過したのは5社、1次試験を突破したのは3社。最終的に合格したのは2社だったのです。
そしてその2社から給料が良かった1社を選び、残業地獄から抜け出したのでした。
そして現在は残業20時間(それでもやっぱり残業はあったw)で、営業として頑張っております。
実際に転職して学んだことは、
「SEから異業種に転職する際は転職サイトはちゃんと選べってことです」
私は転職サイトを意識しないで、適当に選びました。その結果、全ての転職でお祈りメールが来て、毎月100時間の残業をするSEのままという状況に陥る寸前だったのです。
しかしちゃんとした転職サイトを使うことによって、自分の希望通りの会社を見つけることができ、転職できたのです。
もしあなたが残業が嫌でSEから異業種に転職したいと考えているのでしたら、是非とも転職サイトを選ぶべきなんです。
実際に転職は辛いです。しかしその分、現状の辛い状況を変えることが出来るのです。もしあなたが今を変えたいのでしたら、是非とも転職に挑戦しましょう。
長い人生、今のままでは嫌ですよね?
「でも今の会社で頑張れば、いつかは残業が減るかもしれない」
とか言わないでくださいね。
私の知る限り、残業が普通に行われている会社は、その会社である限り永久に残業は無くなりません。だって考えてみてください?残業なんて会社の制度で決められているものですからね。会社自体が変わらないと無くならないのですよ。
そしてあなたが出来ることは、会社を変えること、つまり転職なのです。転職によって、残業が無いことを意識している会社にうつることによって残業から逃れることが出来るのです。
折角時間が限られている人生、あなたが出来ることで良いものにしてくださいね。
大手転職サイト「リクナビネクスト」のQ&A
「残業がない会社を見つけたい」
「SE以外の異業種へ転職したい」
「未経験でも異業種へ転職できる転職サイトを使いたい」
そんな方におすすめなのが大手転職サイト「リクナビネクスト」です。
実は今回私が使用した大手転職サイトって、リクナビネクストなのです。
リクナビネクストはとにかく求人数が多いのが特徴です。そのため、他のサイトでは見つからない求人がリクナビネクストでは見つかります。というか、転職するならまず登録しないと始まらないのがリクナビネクストなのです。
とは言っても、リクナビネクストについて分からないことも多いと思います。そんなあなたのためにリクナビネクストの疑問点に対して、Q&A形式で私がご回答いたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は残業が嫌な新卒20代のSEが、転職をした体験談をお話ししました。
それでは今回のまとめです。
- 私は残業100時間を超えるSEで嫌でしょうがなかった
- 異業種へ転職しようとしたが受けた会社全てに落ちた
- 大手転職サイトを使ったことによって遂に異業種へ転職成功
- 大手転職サイト「リクナビネクスト」のQ&A
となります。
最後に私からひと言、
「残業が嫌な新卒1年目のSEは異業種へ転職しろ!」
ってことです。
SEって職業柄どうしても残業が発生します。そして残業って99%が会社が原因なのです。
今回説明したように、他の人が終わるまで帰らない謎の風習、お客様が言うことをハイハイ言って受け入れてしまう体質、そして謎の上司のこだわりで増加する作業。
全てそれらは会社の方針によるもので、個人で何とか出来るものではないのです。
そのため残業が嫌だったら、転職するしかないのが実情なのです。ですのでもしあなたが新卒1年目のSEで、残業がどうしても嫌だったら、今すぐ転職してください。
短い20代という期間、充実したものにしないと後悔しますよ。
「転職ってリスクがあるから今のSEの方がマシじゃない?」
そう考えているあなた。
確かに転職ってリスクがあります。特に異業種となると、今までの経験が全て生かせるわけでも無いし、勤めている年数も1から開始になって、年収や昇進に響くでしょう。
そして今のままSEでいれば、身に着けたスキルは生かせるし、勤続年数が考慮され、転職するよりも年収も上がりやすいし、昇進もしやすいと思います。
「それでも転職すれば残業は今より確実に無くなるんですよ」
よく考えてください。今あなたは残業が嫌で、転職をかんがえているんですよね。いくら年収や昇進が有利になるからと言って、残業時間が多かったらそもそもその利点は相殺されませんか?いやむしろ時間というお金に変えられないものだからこそ、価値があると私は考えております。
だったら納得のいく転職先を考え、あなたが理想とする人生を歩むべきだと私は思います。
短い人生ですが、一生のうち半分は仕事に費やすのです。あなたが納得できない仕事に費やすのか、それとも納得のいく仕事に費やすのかは後悔の無いように判断してください。
私は残業の少ない仕事を選んで、本当に良かったと思っております。