失敗すると転職できない!SEを辞めるタイミングはいつが良い?

SEを辞めたいあなた!

転職先が決まって、さあ後は嫌だったSEを辞めるだけだと考えている人も多いはずです。でもちょっと待ってください。あなたはいつSEを辞める気なのですか?今から1ヵ月後?2か月後?

いえいえ…よく考えてくださいね。

 

実はSEって辞めるタイミングが一番難しい職業なのです

 

実際にあんまり簡単に辞めるとか言うと、逆に色々な事情で辞められなくなるのがSEです。いやいや脅しじゃなくて、これは本当の話です。

いやあ、本当にあんなことやこんなことがあるなんて…ね。

ということで、今回はSEを辞めるタイミングはいつが一番なのかをお話します。

 

前提条件

今回SEを辞めるタイミングについてお話しますが、その前に今回の前提条件は以下の通りとします。

  • 転職先が決まっている
  • あなたはあるプロジェクトのメンバーで対応中
  • まだ上司に辞めることを言っていない

この状況とします。

何でこんな前提を付けるかというと、私の周囲で転職する人の90%はこのような状況で、初めて上司に辞めることを相談しているからです。

私がSEを辞める際も、この状況で初めていうでしょうね。

例外ですが、転職先が決まらずに上司に辞めたいと相談する人はたまにいますね。そういう人は今回考えませんよw

それでは各タイミングを考えてみましょう。

 

SEを辞める際に一番重要なこと

あなたはSEを辞める際に、一番注意しなくてはいけないことは何だか知っていますか?事前に言うこと?引継ぎをしっかりとすること?

いえいえ…

 

実はあなたが参加しているプロジェクトを気にすることです!

 

SEって結局大勢で実施するプロジェクトに常に縛られています。ですので、あなたが急に辞めたりすると、その分他の人に迷惑がかかります。

これを一番SEという職業の人は嫌がります。

そのポイントを押さえてこの記事を読んでいきましょう!

 

タイミング①:プロジェクトの終わり

 

まず1つ目のタイミングとすると「プロジェクトの終わり」を見越して上司に辞める意志を伝えます。

これはあなたが参加しているプロジェクトの終わり頃のタイミングで、SEを辞める方法となります。辞める目安とすると、大体プロジェクトの終わり(システム稼働後3ヵ月くらい)に辞めることになります。

 

メリット:プロジェクトが終わればすぐに辞められる

この辞めるタイミングのメリットは、「プロジェクトが終わればすぐに辞められる」ことです。

大体担当していたシステムが稼働してから3ヵ月後くらいならばすんなり辞められることが多いでしょう。つまりあなたも、プロジェクトメンバーもニコニコの円満退社です。

実際に私の知り合いも一番この辞め方をする人が多いです。まあ、辞めるときは嫌な顔されるよりも、みんな笑顔で辞めた方がよいですもんね。

 

デメリット:辞めるまでの期間が長くなる

デメリットは、プロジェクトが長いと「辞めるまでの期間が長くなる」ことです。

例えばあなたがあと2年も続くプロジェクトに参加しているとすると、辞めようと決心した後でも、あと2年もSEを続けることになります。そんなに長いと、転職先の人も待っていられないですよね…。

実際、転職先が決まってもプロジェクトが終わるまで辞められない!とか言って、頑張っていた先輩はめっちゃ転職先に怒られていましたね。

ですので、プロジェクトの終わりまで長いのでしたら、ある程度の区切り、設計工程が終わったら、テスト行程が終わったらなどで、辞めることを検討したほうが良いです。

 

タイミング②:ボーナスをもらってから

2つ目のタイミングとすると「ボーナスをもらってから」というのが挙げられます。

 

これはそのまんまの意味で、ボーナスを貰った直後に辞める方法です。時期とすると、ボーナスが出る6月、12月に辞める人が多いですね。

ちなみにこの辞め方は結構する人が多い、辞め方ですね。私も周りの人も、この辞め方をする人が結構いましたので。世の中、金ですよw

 

メリット:ボーナスが丸々もらえる

この辞め方のメリットは「ボーナスが丸々もらえる」ことです。

多くの企業は6月と12月にボーナスが出ます。そして6月のボーナスは12月~5月までの査定が、12月のボーナスは6月~11月までの査定が考慮されています。

つまり、6月のボーナスをもらって転職すれば、その後の査定(6月~11月分)は転職先のボーナスとなります。逆に11月で辞めたりすると、12月のボーナスがもらえないです。

ですので一番お金が高くもらえるのが、ボーナス月の6月 or 12月に辞めることです。

世の中金ですよ、金w

 

デメリット:周りに文句を言われる

デメリットは、「周りに文句を言われる」ことです。

6月、12月のボーナス月に辞めることは、結局自分の都合が良い時期で辞めるということなります。ですのでプロジェクトが炎上していても、時期が来れば辞めるということになるのです。

先ほど伝えた通り、SEはプロジェクトが全てです。ですので、同じプロジェクトのメンバーや上司に文句を言われやすいです。

まあもうや辞めると割り切っちゃえばあんまり気にしなくて良いですけどねw

 

タイミング③:新人(代わりの人)が来るまで

3つ目のタイミングとすると「新人(代わりの人)が来るまで」というのが挙げられます。

これはあなたの代わりの人、新人やある程度同レベルの人が着て、あなたの代わりになるまで会社を辞めないでくれということです。

これも辞める意志を上司に伝えると、そこそこ上司に提案されます。

う~んって感じですけどねw

 

メリット:新人(代わりの人)が来ればすぐ辞められる

メリットとすると、「新人(代わりの人)が来ればすぐ辞められる」ということろです。

実際には上司から3ヵ月ほどかかるとか言われて、6ヵ月ほど辞められないかなーなんて思う人がほとんどです。ですが、新人(代わりの人)が思いのほか早く来て、実際には1ヵ月で辞められたなんて話も良くああることです。

事実、私の先輩は代わりの人が来るまで1年待って欲しいとか言われながら、2ヵ月で喜んで辞めて行きましたもんね。

 

デメリット:誰も来ないと永遠に辞められない

デメリットは「誰も来ないと永遠に辞められない」というところです。

新人(代わりの人)が来たらすぐに辞められるということは、逆に言えば誰も来ないと辞められないということです。私の知り合いで辞めようと思って新人を待っていたら、最初は3ヵ月と言われ、1年以上待たされたなんて人もいるくらいです。

転職先からは、かなり嫌がられたみたいですねw

ですので経験上、辞めようと思ったときにこの提案をされても簡単に受け入れない方が良いですね。

 

 

タイミング④:勝手に期限を決める

4つ目のタイミングとするとあなたで「勝手に期限を決める」というのが挙げられます。

これはその文字の通り、あなたでSEを辞める期限を決めて上司に伝えることです。プロジェクトが終わるなど関係なく、あなたで辞めたい時期を決めます。大体転職先に務め始める1ヵ月前を指定する人が多いですね。

SEだと、この辞め方を選ぶ人も多いですね。

 

メリット:希望通りの時期で辞められる

メリットとすると、「希望通りの時期で辞められる」ことです。

例えば転職先に4月で入りたければ、3月いっぱいで辞めると自分で決められます。また7月に転職先に務めたいと思い、一ヵ月有休をとりたいから5月いっぱいで辞めるなんてこともなんてことも可能です。

そのため、転職先の会社に迷惑がかからない。自分の予定通り転職ができるなど良いことづくめです。

まあ、ちゃんと予定通り行けばですが…。

 

デメリット:希望通りの時期で辞めさせてもらえない

デメリットはなかなか「希望通りの時期で辞めさせてもらえない」ことです。

意味不明なことを言っているようですが、これはマジです。

どういうことかというと、自分の希望を押し通そうとすると、プロジェクトのスケジュールの関係上「絶対ダメ!」と上からの圧力がかかることがあります。

例えばあなたが本来は5月末に辞めて、6月から1ヵ月有休を取って、7月頭から転職先で働きたいとか思っていたとします。それを上司に伝えても上司によっては、それを認めてくれず、有休はとらされずに6月いっぱい働かされたします。

この話マジです。そんな理不尽は普通に通るのですw

 

タイミング⑤:勝手に辞める

5つ目のタイミングとすると「勝手に辞める」というのが挙げられます。

 

これは文字の通り、いきなりSEを辞めるのです。つまり、辞めると上司に告げてそのまま会社に行かないのです。信じられないかもしれませんが、法律上大丈夫みたいですよw

これをするSEはたま~にいます。

 

メリット:好きなときに辞められる

メリットとすると「好きなときに辞められる」ことです。

 

あなたが2月に内定が出て、4月から転職先で働きたいと思いました。そのため2月いっぱいで会社を辞めたいことを上司に伝えても、4月いっぱいまで働いてほしいと言われることは多いです。

そんなんときは、次の日から行かないのですw

そうすると、上司もどうしようもなくあなたがSEを辞めるのを認めざるを得ないのです。あんまり感心しないですが、これって結構通ってしまうのです。

確かに希望通りの時期に辞められるんですけどねw

 

デメリット:もう二度と会社の人に会えない

デメリットはなかなか「もう二度と会社の人に会えない」ことです。

普通の感覚の人は分かると思うのですが、急に明日から出社しなくなって会社を辞めたとします。すると残された人には非常に迷惑をかけることになります。

あなたしか知らない資料、あなたしか知らないお客様との約束など。多くのことが謎になり、多くの対応を求められます。

そんなことをされた人は、あなたを軽蔑し、二度と話しかけてくれないでしょうね。そしてあなたも話しかけられないと思います。

実際に同様のことをした先輩がいましたが、二度と誰も連絡をとりはしなかったですね。むしろ存在すら誰も気にしていませんでした。いやあ、あれは本当に困りましたからね…。

 

SEを辞める際の失敗実例紹介

ということで、実際にSEを辞めるタイミングで失敗した実例を紹介します。私の同期で辞めた人が多いので、その人がSEを辞める際にどのような失敗をしたかを紹介します。

 

結構悲惨な実例となります

 

ですので、あ~あって感じで見てみてくださいw

 

実例1:同期のKさんが辞める時

ということで1つ目の実例です。

2013年1月に私の同期のKさんがSEを辞めて公務員になると言い出した時の話です。

Kさんは10月には上司に話をして、SEを辞める予定でした。予定とすると2014年の春から公務員になるということで2014年2月いっぱいまで務める。そして3月中は有休を使って、円満退社の予定でした。

 

しかし、

我らがY部長はそれを許しませんでした。Kさんを数ある炎上プロジェクトに参加させ、2014年の3月には、なんと私のいるプロジェクトまで参加させたのです。ちなみにKさんが住んでいたのは横浜で私のプロジェクトは福岡です。

なんという鬼畜の所業でしょうか。

Kさん曰く「辞めるまできっちり働かないとは判子を押さない」とY部長に言われたとこのこと。

上記だと「パターン④:期限を決める」デメリットパターンに当てはまってしまったのでしょうね。可哀相に…

 

実例2:同期のSさんが辞める時

2つ目の実例です。

2015年4月に、私の同期のSさんがSEを辞めてあるクレジット会社のSEになると上司に報告した件です。

Sさんはちょうどそのころ、超絶炎上プロジェクトのプロジェクトリーダーをしていました。稼働が2015年11月30日だったので、稼働後1ヵ月で辞めようとしておりました。

 

しかし、Sさんは辞められませんでした。

 

理由の1つはプロジェクトが炎上しすぎて、取り返しが突かない状況だったです。毎晩障害の原因究明をさせられ、辞める日がどんどん過ぎていきます。

2つ目の理由とすると、Sさんに代わる人がいなかったからです。Sさんは結構きちんとした立ち位置だったため、代わりの人が来ない限り辞められなかったです。

 

そして2ヵ月ほど経過した2015年1月の末。障害がやっと落ち着いて、Sさんがやっとプロジェクトを抜けられるかと思ったところ、まだ代わりの人がいないため更に辞める日が課長の懇願位よって、延長されます。

そしてその1週間後に代わりの人が見つかり、2015年3月31日まで業務をしてうちの会社を去っていきました。

まだまだ多くの障害を残して…。

最後に去っていく際のSさんの後ろ姿は忘れませんでした。もう二度とうちの会社には就職しないでしょうね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はSEが仕事を辞めるタイミングについて解説しました。それではまとめです。

  • 前提は転職先が決まってから
  • SEが辞める際はとにかくプロジェクトの期間を意識
  • タイミング①:プロジェクトの終わりで辞めるのが一番良い
  • タイミング②:ボーナス直後に辞めるのは嫌な目で見られる
  • タイミング③:代わりの人が来るまで待つのは永久に待つ可能性あり
  • タイミング④:自分で辞める期限を決めるのは何か言われる可能性大
  • タイミング⑤:思い切って急に辞めるのも1つの手
  • 現実は悲惨!最悪の実体験もご紹介

となります。今回私が言いたかったのは、

 

SEはプロジェクトが終わるタイミングで辞めた方が良いです!

 

SEはまずプロジェクトありきで全てを考えます。そのため、辞めようとするならばまずプロジェクトの予定で一番メンバーに迷惑が掛からない日を選ぶのが良いでしょう。

そちらの方が円満退社できますしね^^

 

天職太郎

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